世界一周トラベリングソング。

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ビコルの大農園の息子

行き着けのフィリピン料理店(笑。)でのこねた集その2
1ヘクタールの土地で大学を卒業したヤンさん一家の話をした後日、今度は14ヘクタールの土地を有する農園の息子さんに会いました。畑があるだけでも結構いい暮らしができるらしい。
場所はビコル、ルソン島の東側にあるエリアで、ロンリープラネットの表紙にもなったマヨン火山が有名です。

兄弟は確か7人だったかな。耕地の大きさに比例した大家族っぷり(笑)
畑は米だけでなく、ダランダンというみかんの一種の木もたくさん植えているそう。
何本ぐらい?と聞いてみたところ、数えられないくらいたくさんあるそう。
海が近いので、バンモス(バンゴスと聞こえることも)(ミルクフィッシュ)という、虹鱒をもう少しあっさりさせたような淡白なお魚の養殖もしている。エビも養殖しているみたい。ヤンさん一家にもまして自給自足可能な家。
このお魚はフィリピンの国魚で、サイサワンというしょうゆとカラマンシーのたれをつけて食べるとご飯がとてもすすみます。
とても人気の魚なので、結構いいお金になるらしい。
魚専用の市場で稚魚をコンテナ単位で買って育てるそうです。
このお魚、淡水か海水か聞くのですが、人によって答えがまちまち(笑)しまいには”どちらでもいい”という適当な答えも。
ただ、ビコルも水害があるらしく、洪水などが起こると養殖池が全滅してしまうこともあるのだそう。ちょっと不安定なビジネス。

少し小銭を稼いだフィリピン人は、よく”自分のビジネスをやりたい”と言っています。
と言っても、皆のアイディアは豚とか魚とか、部品とか、とてもシンプルなものばかり。
余分なお金が余らないフィリピンだけに、それでも社会が成り立つらしい。
フィリピンで隙間産業を目指すなら、生活する上でプライオリティが高いことが大前提。
そうじゃなければ外人相手しかない。

この息子さんもまた大学には入ったのですが、先に書いたとおり、金銭的理由で大学中退率が非常に高いフィリピン。
ひとり、また一人と友人が辞めていき、大農園のボンボン息子は大学に行ってもつまらないという理由で大学中退。
その後専門学校に入りなおして今に至る、と。
この子の行動とか見ていると、必死しさがないというか、家が貧しくやっとの思いで日本に来た人と比べると、どこかのんびりしていて、人の後ろをついていく感じに思えます。
家がこれだけ大きな農園だと、正直稼いだお金を送金する必要はないのではないかと思う。
最近増えてる”経験として”来日組か。

ちなみにこの子、大農家の息子だけあって、さすがに体は超マッチョ、そう、肉食のフィリピン人、ちょっとした力仕事であっという間に筋肉がもりもりついてしまうのです。(そうなると、半そでを脱ぎ捨てて無駄にタンクトップ化します。)
ま、せいぜいがんばってくれたまえ。

ところで、フィリピン人男性といえばパロパロで有名。
パロパロというのは蝶という意味、つまり蝶のようにお花からお花へふらつく浮気ものという言う意味です。
これがまた適当だなーと思うのですが、フィリピン人の若者たちに”じゃああなたのお父さんもパロパロですか”と尋ねると、皆一生懸命全否定するのです(笑)うちのお父さんはお母さんだけです!ありえません、とな。結婚したら浮気しないんだって。
まぁそれもあながちウソではないのかな?と思います。
みんな家族全員で撮った記念写真を大切にしているし、FBとか見ているとパパとママのラブラブ写真もよく見ます。

あまりにも皆同じ答えなので、最近この質問はしていなかったのですが、14ヘクタール君のお友達の父親がまさに最低のパロパロお父さんでした。
もうだいぶ大昔から、たぶん結婚したときからお父さんはどうしょもない浮気者だったそうで、もう今は完全別居、父親にはだいぶ若い別の恋人がいるんだそう。3人の娘とひとりの息子はお母さんに育てられていて、これがまたかわいそうだなと同情したのが、お母さんは今でもお父さんと寄りを戻したがっているんだそう。。。(涙)

息子は日本に出稼ぎだし、姉はカナダとシンガポールに出稼ぎ、もうひとりの姉も結婚して自立しているので、今お母さんはフィリピンでひとりぼっちなんだそう。。。。(涙)
今息子さんは、お姉さんのカナダビザを頼って母親とともにカナダに移住することを夢見ている。
カナダでは出稼ぎ労働者も3年働くことで永住権が得られるそうで、そうなると家族を呼び寄せることも可能なんだそう。
ちなみに、お姉さんはフィリピンで6年のレストラン接客経験が評価され、カナダのレストランの労働ビザ発給が許されたんだそう。
経験のない息子さんでは申請ができない。
加えて、20万円前後の手数料もかかるそうで、彼らにとっては比較的簡単だといわれるカナダビザも実は結構大変なんだと知りました。
私も一度、元日本在住の比人から”カナダに行くために、日本滞在時のポリスクリアランス(無犯罪証明書)がほしい”という質問を受けたことがあります。地域によっては仏語を覚えなければならないようだし、いつもの”フィリピン人はたくましい”、に行き着きます。

そんなこんなな息子さん、ダメ父の話を明るくケラケラ笑いながら話す、まさにフィリピン人。
あの人たちはたとえ知人の父親が死んでもFBでLIKESを押し、友人の墓前でセルフィーをする。
それは決して日本人が思うところのKYなのではなく、困難ばかりの生活の中から培われた人生を切り抜く術なんだよね。
KYという言葉のかわりにKJという言葉は非常によく使われる。
KJ。
KILL JOY。
楽しい空気を殺すって意味。
いつでも楽しくあるべきだという彼らの考えを象徴している言葉だと思った。

ダメ親父に代わって、ママには明るく前向きな息子と、3人のきれいな娘さんがいる。
息子のFBのトップ画像は、お姉さんの結婚式のときに撮影した家族5人の集合写真。
早くママが安心して暮らせる場所を用意してあげられたらいいね。


そして14ヘクタールのもうひとりの友達。
姉の婿の家族と、自分の家族の折り合いが悪いんだそう。どこの世界でも。
そんなこんなでトラブルを避けるために、姉の婿が自分の家族と暮らすことになったんだそう。フィリピンでは結婚すると女の子の苗字はミドルネームとなり、だんなさんの苗字に変わるのは日本と一緒ですが、住む場所はだんな側でも嫁側でもいいのだそう。
(子供のミドルネームは母親の旧姓となる。)
彼はこの姉婿があまり好きではないそうですが、フィリピンだけに姉婿も海外に出稼ぎに行っているので今はせいせいしているところらしい。

最後にミンダナオの出身のジェイ君(仮名)まだ若いよ。26歳かな。
4歳になる息子をめぐるストーリーがすごかった・・・
ミンダナオの南部や内陸はムスリムも多いエリアで、ジェイ君の元彼は職場の同僚のムスリムだったそう。
カトリックのジェイくんとムスリムの彼女がお付き合いすること自体は特に問題なく、結婚するときにどちらかの宗教に統一する必要がある以外はなんとも南国的。
しかし子供ができ、(これはとてもフィリピン的。付き合うとさも当たり前かのように子供ができるという・・・事情はまたあとで。)さあ大変。
カトリックでは中絶は禁止されているので、当然子供ができれば結婚または内縁関係になります。
そこでジェイの家族はもめた。
どちらが改宗するんだ!?と。
ジェイ君はムスリムにはなれないという決断を出した。その結論だけしか聞けなかったけれど、とにかくお互いが宗教を変えられないという結論だった。



それは付き合う前に確認すべきじゃないか!?
なんだかこういうストーリーに慣れすぎていて、突っ込み忘れたけど。


彼女もまた、カトリックの男子の子供を身ごもったことを家族に打ち明けられず。
二人が出した結論は・・・
”ひそかに出産し、ジェイの家族が子供を引き取る”
であった・・・・
たまたま彼女は家族と別居していたため、それが可能であったらしい。
今も彼女の家族は子供の存在を知らないようだし、当然この元彼女と子供は面会することもなく、今はジェイ君が日本でせっせと送金し、ジェイの家族が子供を育てているんだそう。
まだ若いけれど、それでも子供のことをとても大切にしているのがよく分かる。
当然いつかは子供に母親をプレゼントしたいとは思っているが、今は働くことに集中したいのでややこしい男女関係には興味がないのだとか。愛に生きる(?)フィリピン人が恋愛を否定するなんて、笑顔の裏には相当いろいろな決断があったんだろうな。

このジェイ君というのがまたね、絵に描いたような好青年で、礼儀正しく、それはそれはすばらしい躾を受けてきたと思われる素敵なお育ちのお子さんなのだが。

ジェイ君、お前もか・・・・!

普通の人はどこにいるんだ。

そんな感じのフィリピン食堂日記は続く。

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