世界一周トラベリングソング。

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ロータンラ~コクサル~キーロン

MANALI-ROHTANG LA-KEYLONG -2- ロータン・ラ~コクサル

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ラフール・チャンドラ谷にて

ロータン・ラを越えるとバスは再び標高を下げ、一つ目のチェックポイント・コクサルがあるラフール・チャンドラ谷に向かう。

道は再び延々つづく九十九道。しかし素晴らしいことに、霧が晴れるにつれ現れたのは見事に雪化粧をほどこした山脈!!
いつか飛行機の上から見たことはあるけれど、地上に立って山の付け根からてっぺんまでを眺めているなんて、夢だか現実だか分かんなくなるぐらい感激した。

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このあたりは高山植物の宝庫でもあり、赤や青・黄色・白の花々が咲き誇る。派手さはないが、その小ささがなんともはかなげで可憐で、高山植物に目覚めてしまった。

コクサルや前方の山脈には畑も現れる。
いくつか平屋造りの集落も見られ、いよいよラダック文化圏に近づいてきたことを感じずには入られない。
よく見ると山の斜面に畑が耕されている。
畑の作物を見ながら、相方はジャガイモと玉葱があれば生きていけるなんて言っていた。
んなこと言うと、ここに置いてっちゃうぞ。


コクサル
チャンドラ川の先にはまだ見ぬ秘境スピディが。
―スピディ
あの時に知って以来、スピディとラダックの分かれ道の光景を今でも忘れられずにいる。
いつか、あの分かれ道の反対側に行ってみたいという思いは、今だに消えていない。

バスはスピディを背に西へ西へ。
谷に入り最初の村、コクサルで休憩兼パスポートチェックを受ける。
恐い顔した軍人さんだったが、「アリガト!サヨナラ!」と言われた。

チェックポイントに便乗して、コクサルは数件のダバ(食堂)がある。
しかしトイレには鍵。なぜだ!!!
周囲を見回すも、民家がちらほら、繁みは無しという野トイレには最悪の設定。
絶対誰かに見られるYO!

と、そこへ困った顔の相方登場。
「さっき欧米人のおねぇちゃんの半ケツ見ちゃったよ~汗」
早速見てるし!!

峠を越えて間もないため、薬丸も私も相方も軽く頭痛気味。 酸欠がはじまったらしい。


コクサル~キーロン
コクサルを過ぎるとバスは谷を左手に西へ西へ。右側に座っていた私の横はひたすら崖側。反対側はまたしても雪を被った雄大な山脈。
景色は見えないわ、薬丸は相方に思い切り寄りかかってるわ、てっきりいいムードかと思ったわ。
相方によると、何度肘鉄しても倒れてくるのだとか。

薬丸の名誉のために補足すると、インド人は日本人ほど他人の体に触れることに敏感ではない。
それに薬丸は、私があげた飴のお返しにと、わざわざコクサルであめを買っていたのだ。
悪気がないやつほど手に負えないものはなし。相方には悪いけれど、私の体を気遣ってくれたお礼にしばし我慢ししていただくしかない。

この区間はというと、何キロ置きかにコクサルよりも大きめな村が点在しており、ラダック風に家並みがあるかと思えば、パキスタンの山奥を思わせる花柄のショールを巻いた女の人がいたり。
ラダックの象徴(個人的に)、ポプラの若い木が見られるようになるのもこのあたりから。

こんな山奥ではあるが、毎日マナーリーからのローカルバスが行き来しているせいか、それほど秘境な雰囲気はない。
それでもGONDHLAの村で絵本に出てきそうなぐらいかわいい「村の郵便屋さん」を見た時、相方が一言。
「ここで葉書出したら、うちらとどっちが先に日本にたどり着くだろう。」
本当に、一体何をどうやったら、この村から日本にモノが届けられるのだろう??


あの日から7年経った今、あの村を思い出す。
世界から忘れ去られたかのようなあの村で、今日も誰かが暮らしているのかな。
あの日確かにこの目であのかわいい郵便局を見たはずなのに、夢だったと言われても不思議でないような、秘境の中の小さな村。
まるで、すぐ目の前にあるのに掴めない何かみたい。
存在自体が夢か現か分からない。。。
ヒマラヤって、本当に不思議。掴んだはずなのに手のひらに残っていないモノをもう1度探すために、人はヒマラヤに帰っていくんじゃないかな。


やがてBHAGA川に沿い道が大きく北へ北へと反れていくと、いよいよ草木の姿が消え岩肌があらわになる。
ここまで来ればキーロンはすぐそこ。
地図を見て安堵していると、旅の道づれ薬丸が、キーロンの手前の村でもなんでもない工事現場のようなところで降りていった。
てっきりキーロンまで行くのだとばかり思っていたのに。

もしかしたら彼はマナーリーからこの山奥まで出稼ぎにきたのかもしれない。
マナーリーのバス停で、友人と何度も何度も手を握りあっていた彼の姿が思い出される。
その光景たるや、相方が「一体何年ぶりの再会だったんだろうね」とつぶやいたほど。
もしかしたら、数ヶ月に及ぶ別れと過酷な労働への不安が彼の気持ちをあそこまで高ぶらせたのかもしれない。

村も店も木々もない。
あるのは茶色く流れる川だけ。
小さな荷物を一つ持った彼は、色のない谷の中に消えていった。


キーロンは突然現れる

以前キーロンの全景を写した写真を見ていたので、その街が緑豊な山の斜面に広がっていることは知っていた。
しかし景色はいつまでも続く乾いた山。
まだまだこれが続くのかとうんざりしだした頃、仔牛が一匹ふらふらっと歩いてきた。
おや、こんなところに迷子の家畜が。

人の住むにおいを感じたその時、雪を被った山のふもとに大きな集落が現れた。
キーロンだ!

マナーリー以来の街らしい街だが、バスターミナルなるものは無く、バスは路上で停車。
キーロンでは眺めがいいというラサゲストハウスに泊まろうと決めていたが、運良くそれが目の前にあるではないか。
早速行ってみると、写真で見たような景色はいずこ??
トイレも部屋に無いという。胃腸の調子が悪い上、利尿作用の強い薬を飲まなくてはいけないので、あまり好ましくはない。

いつものようにその辺のレストランの前にバックパックを投げ出し、どうしたものかと放心していると、どこからか私たちの噂を聞きつけた客引きさんが。


有吉は各地に現れる

「・・・細身の体にセンターパーツ、そしてだみ声。あの顔であのだみ声って怪しいんだよね。」
やって来た客引きは、どこかチンピラ風で前に何度か騙された覚えのある顔だった。
※アジア全域にしばしば現れるこの人種の特徴は、皆顔が有吉に似ているため、以後私たちの間で有吉と省略されて呼ばれることになる。

余談だが、この人種がどうやら有吉であるらしいことは二人共通であることが判明すると、私たちの生活が素晴らしく快適になった。今までいちいち「目がぎょろってて、だみ声でしゃべり方もなんか悪そうな、ほら、あの、あんなかんじじゃん??」「あーねあーね、チンピラっぽくて、だみ声を強調するようなしゃべり方してて、人の話は聞かないでノープロブレムばかり言ってるやつだよね、分かる分かる。」が、
「アイツ有吉ってるよ」「うん、有吉入ってるね。あやしいね。」で済む。実に快適。

さて、有吉リコメンドの「新しくてきれい」な宿はというと、内装が完成しておらず部屋はコンクリートのグレイ一色だった。
新しいにもほどがある。

旅の鉄則第1 条→有吉を信用してはならない。

振り出しにもどって再び放心していると、ここのレストランの従業員らしき青年がものすごく控え目に話し掛けてきた。
どうやらここも宿を併設しているらしい。なんだ、早く言ってよ~。

山の斜面に建った宿なので、部屋の前には広いバルコニーがある。部屋も広くベットは清潔。インドでおなじみの染物の布をシーツがわりにしているのがかわいい。もちろんトイレもついている。

「二泊で450Rpでいいわ。」
青年が控え目なことをいいことに、いきなり私が50Rpのディスカウントを許可した。(すみませぬ汗)
しかしそんな私たちの横暴な態度にもかかわらず、彼は相変らず愛想はいいが控えめで、それでいて素晴らしく良く気の付く理想のインド人だった。

そんな雇われチーフ(推測)の彼が切り盛りする宿に滞在した二日間は次のログで。

ACCESS
マナーリーのバススタンドからローカルバスで80Rp、約7時間。頻発。
バスはさらに先まで進み、宿もかなり先まで点在している。

前日窓口で聞いたら予約はできないと言っていたが、席を持っている人たちに聞いたら「要予約」だとか。

マナーリー発レー行きのバスはキーロンで一泊して翌朝4時キーロン発。


GUEST HOUSE
NALWA PAIN
バス付きW250Rp ディスカウント可。ドミ有り。翌朝早くレーへ立つ地元客でいっぱいだった。

バス停の目の前のレストランの下。目の前は谷と山、左右に雪山が望める

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| 2004インド・ラダック | 00:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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